家を買う人・借りる人(2)
- 2021.02.03
- 不動産知識

こんにちは、千葉県の建売住宅なら仲介手数料無料のクラシェル不動産です!
住宅の最大のテーマともいえる「購入と賃貸どちらがお得か」について不動産屋としての見解をお話しします。
高齢者の賃貸入居は大変
賃貸派の方が意外と考えていないのが『老後の住まい』についてです。
「ちゃんと家賃を払えれば問題ないでしょ」と思ってる方が多いようですが、まだまだ元気な60代、70代でも入居を断られることが多いのが現実です。
特に単身で借りるのは結構大変です。部屋で孤独死などされて、しばらくの間それに気づかなかったなんてことになると、いわゆる事故物件という扱いになってしまうので、オーナーとしては単身の高齢者に部屋を貸すのはかなりのリスクになることから、あまりいい顔をしません。
全宅連の調査(2018年12月)によると、高齢者への賃貸住宅斡旋を「積極的に行っている」と回答した不動産業者はわずか7.6%しかおらず、大半が高齢者の入居に対して前向きではありません。
高齢入居者によるトラブルも年々増加しており、その対応に手を焼く管理会社やオーナーは高齢者を歓迎してないのが実情です。認知症の高齢者による奇行により、他の入居者が退去してしまうという事態にもなりかねないため、高齢者は敬遠されてしまうのです。
ご夫婦で賃貸物件に住み続け、配偶者に先立たれてしまったら、その部屋から他所に移ることは難しくなります。そうなってから、もし住んでる物件が取り壊しになったら・・・賃料が値上げされて支払いが大変になったら・・・など、いつまでもその部屋に住み続けることは可能とは言えません。
もし配偶者の方を残して自分が先立ってしまったらどうしますか?
そういうことまで考えなければならない訳です。
マイホームは財産、賃貸は一生の借金
私が不動産屋だから家を買わせるためにそんなこと言ってるんだろうと思われるかもしれません。ですが、もし私が不動産屋を廃業したとしても同じことを言います。
家族がいるならマイホームを買うのは家族への義務です。
長期の住宅ローンを返済し続けるのは嫌だとか、借金を背負って生きたくないなど、賃貸派の方はいろいろ思うところがあるのか知れませんが、よく考えてみてください。
家賃の支払いは、毎月決まった額を生きている限り払い続けていくわけですが、これって借金の返済と何が違うのでしょうか? しかもそれは死ぬまで終わらない借金みたいなもので、自分が死んでも今度は家族が払い続けていくという永遠の借金みたいなものです。
住宅ローンも同じように毎月決まった額を返済していく訳ですが、返し終われば借金は消えて、不動産という財産が残ります。しかも住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険に加入することがほとんどのため、返済の途中でお亡くなりになるようなことがあったとしても、保険金で残債を支払うことができるため、残された家族の住む場所が無くなるといったことはありません。
ところが賃貸の場合、もし一家の大黒柱が亡くなってしまったら、残された家族が家賃を払っていかねばなりません。「ご主人がお亡くなりになって大変でしょうから、家賃は免除しますよ」なんてオーナーはいませんし、賃料の値下げすらしてくれないのが普通です。そんなことにならないように、家族のためにもマイホームという財産を残してあげるのが、夫として、また親としての責務だと私は思います。
まとめ
極論を言ってしまえば、賃貸派とは「いまさえ良ければそれでいい」という考え方で、将来のことを見据えていません。若いうちはそれでもいいですが、家族がいるならマイホームの購入はもはや義務だと思った方がいいでしょう。
マイホームの取得は早ければ早い方が有利です。35年の長期ローンなら月々の支払いも家賃と変わらないため、家計の負担も感じません。歳を取れば取るほど、返済期間も短くなりますので、月々の支払いは増えてしまいます。最終的には年金で返済なんて、あまり現実的ではありませんよね。
というわけで、どちらがお得かというテーマについて、私の答えは「絶対にマイホームを購入した方が得」になります。
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